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» 2021年07月10日 08時00分 公開

FCAとPSAのステランティスも電動化加速、フレーム車もEV化自動車業界の1週間を振り返る(1/2 ページ)

さて、今週も自動車業界は電動化に関するニュースが目立ちました。FCAとグループPSAが合併して発足したStellantis(ステランティス)が、電動化戦略と中期的な目標を発表しました。

[齊藤由希,MONOist]

 土曜日になりました。1週間、おつかれさまでした。記録的な大雨が各地で発生していますね。数日間で平年の1カ月分の雨が降る、という気象関連のニュースが珍しくなくなりました。静岡県熱海市をはじめ、あちらこちらで水害が報じられています。被害を受けた地域の方々が1日も早く、平穏を取り戻せますように。

 ニュースを見ていると、被害の状況を克明に伝える画像や動画がたくさんあることが印象に残りました。誰もがスマートフォンを持っているということは、結果的に高性能なカメラが普及しているということでもあります。また、ドローンを使って撮影した土石流の発生源の画像や、それを基に土石流が広がったルートを再現した高精細なCGも見かけました。状況を鮮明に記録できて、さらに必要な人に対して迅速に伝えられるのは、技術の普及と進歩のおかげだなあ、などと考えていました。

 それでも、自然災害に対しては予防できないこともあり(雨を降らせないことはできませんよね)、起きてしまった被害をいかに食い止め、巻き込まれた住民を助けるか……という人海戦術に頼るところが大きいです。

 少し前、ディスカバリーチャンネルで米国カリフォルニア州の消防隊に密着したドキュメンタリー番組を見ました。ご存じの方も多いかと思いますが、同州は乾燥した気候によって山火事が発生しやすく、また、広がりやすくなっています。その番組を見ていると、山火事とそれに対する消火は腰を据えた長期戦であり、住宅で発生した火事のように1分1秒を争う様子はありませんでした。しかし、限られた人員や消防車、消火用の水をうまく使いながら、火の広がりに対処しなければなりません。出動後に放水用ホースに穴が開いていることが判明して消火活動が遅れるという、思わず苦笑してしまう場面もありましたが……。

 山火事の季節の間、カリフォルニア州の消防隊員たちは、家族と過ごす時間はおろか子どもの誕生日を祝う余裕もなく、火を消し続けていました。肉体的な負担が大きいのは言うまでもなく、精神的に不調を来す人も少なくないようです。土石流など水害の対処に当たっている自衛隊、消防、警察の方々にも、同じような負荷がかかっているのだろうと想像しています。

 災害対応に限らず、たくさんの人が心身を削ることを前提にした体制というのは存続が危ういように思えます。これから記録的な大雨とそれによる水害は東日本でも増えていくという見通しを紹介したニュースを見かけましたし、カリフォルニア州の山火事もすぐには減らないでしょう。災害対応をうまく助けるような、いい技術が普及していけばと思います。

ステランティスも電動化戦略発表

 さて、今週も自動車業界は電動化に関するニュースが目立ちました。FCAとグループPSAが合併して発足したStellantis(ステランティス)が、電動化戦略と中期的な目標を発表しました。2030年までに乗用車と小型商用車における「低排出車(LEV)」の販売比率を欧州で7割以上、米国で4割以上に引き上げます。

欧州と米国で電動化を加速させます(クリックして拡大) 出典:ステランティス

 ここでいうLEVは電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)であるようで、2021年時点のLEVの販売比率は欧州が14%、米国が4%です。ボルボやホンダ、アウディなどのように「脱エンジン」の宣言とまではいきませんでしたね。

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