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» 2021年08月05日 06時00分 公開

トヨタの営業利益率はコロナ禍でも12.6%、ホンダは販売減を体質強化でカバー製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

トヨタ自動車とホンダは2021年8月4日、2022年3月期(2021年度)第1四半期(4〜6月)の連結業績を発表した。トヨタ自動車は販売台数がコロナ禍前の2019年4〜6月期の水準まで回復。営業利益は4〜6月期としては過去最高を達成した。ホンダも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を受けた前年から販売、業績ともに回復を見せた。

[齊藤由希,MONOist]

 トヨタ自動車とホンダは2021年8月4日、2022年3月期(2021年度)第1四半期(4〜6月)の連結業績を発表した。トヨタ自動車は販売台数がコロナ禍前の2019年4〜6月期の水準に届くまで回復。営業利益は4〜6月期としては過去最高を達成した。ホンダも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を受けた前年から販売、業績ともに回復を見せた。

 しかし、2021年度通期としては、半導体の供給不足やCOVID-19の感染拡大による都市封鎖(ロックダウン)の可能性など、不透明な状況が続く。ホンダは二輪車と四輪車の販売台数の見通しを下方修正。ただ、販売費や一般管理費の抑制、コストダウンによって販売台数の減少を吸収するとして、通期の業績予想は上方修正した。トヨタ自動車は、予断を許さない状況にあるとみて、通期の業績予想と販売台数の見通しの両方を据え置いた。

コロナ前との業績の比較(クリックして拡大) 出典:トヨタ

トヨタの営業利益率は12.6%に

 トヨタ自動車の2021年4〜6月期の連結決算は、営業収益(売上高)が前年同期比72.5%増の7兆9355億円、営業利益が前年同期から9835億円増の9974億円、四半期利益が同465.2%増の8978億円で、増収増益となった。営業利益率は2019年4〜6月期の9.6%から3ポイント改善して12.6%を達成した。

 2021年4〜6月期の営業利益の増減要因を見ると、為替変動の影響で1400億円のプラスとなったが、販売台数の増加や金融事業の収益改善で9400億円の増益を確保した。販売台数の増加によって、所在地別の営業利益は日本、北米、欧州、アジア、その他地域の全てで増益もしくは黒字転換を果たした。

トヨタの2021年4〜6月期決算(左)と販売実績(右)(クリックして拡大) 出典:トヨタ

 需要の急回復や半導体の供給逼迫(ひっぱく)によって在庫が低水準となる中、米国販売では、工場出荷前の車両や輸送中の製品の到着情報を販売店に共有することで、商談を進められるようにした。近隣店舗の在庫もオープンにすることで、店舗間で融通しながら販売を継続した。

 販売台数自体はコロナ禍前の2019年4〜6月期よりも少ないが、金融事業や販売費の改善、諸経費の低減が進んだ。これにより、2021年と2019年の4〜6月期の営業利益を比較すると、為替やスワップ評価損益の影響を除いても1850億円の増益となる。

 2021年度通期の連結販売台数の見通しは、内訳を変更せず870万台で据え置いた。通期の業績予想を据え置いた理由については、「厳しい環境の中でもこれまでの活動の成果が表れた。引き続き活動を継続するが、新興国でのCOVID-19拡大、半導体の需給逼迫、資材高騰など予断を許さない状況だ」(トヨタ)としている。通期の業績予想は、営業収益が前期比10.2%増の30兆円、営業利益が同13.8%増の2兆5000億円、当期利益が同2.4%増の2兆3000億円を見込んでいる。

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