FAや鉄道の知見とITスキルを組み合わせて提供、DX推進の技術人財サービス開始製造ITニュース

オムロン ソフトウェアは2021年8月4日、オムロングループが持つFAや鉄道などの業界知見とITスキルを活用した「技術人財サービス」の本格展開を開始すると発表した。さまざまな業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が求められる中、業界知識とITスキルの両面を提供することで、さまざまな業務の効率化や生産性向上に貢献する。

» 2021年08月05日 11時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 オムロン ソフトウェアは2021年8月4日、オムロングループが持つFAや鉄道などの業界知見とITスキルを活用した「技術人財サービス」の本格展開を開始すると発表した。さまざまな業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が求められる中、業界知識とITスキルの両面を提供することで、さまざまな業務の効率化や生産性向上に貢献する。

 労働人口減少や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響などから、企業の中でデジタル技術を活用した業務効率化や生産性向上は喫緊の課題として認識されてきている。その中であらゆる業界でDXの加速が求められているが、DXを進めるためには業界知識とITスキルの両面が必要となり、こうした「IT人財」の不足が指摘されている。

 こうした状況を受けて、オムロン ソフトウェアでは、高度なIT人財でデジタル化をけん引する「技術人財サービス」を2021年4月に開始。このほど本格展開を進めることを決めた。

 「技術人財サービス」では、技術人財を派遣する「ITエンジニア派遣サービス」とアウトソーシングでIT業務支援を行う「IT・DX請負サービス」を提供する。これにより、人財配置が難しかったデジタル化施策やIT企画立案といった上流工程から、それらを進める上で必要なツールやシステムの開発、運営、保守のサービス提供やデータ分析、活用など包括的にサポートする。

 派遣する人財のスキルはIPA(情報処理推進機構)のITスキル標準で「中程度以上のスキルレベルの人材を派遣する」(オムロン ソフトウェア 新規事業開発部 事業部長 小藪竜也氏)。派遣可能な人員は「初年度は数十人程度、そこから将来的には100人以上にすることも視野に入れている」(小藪氏)。

 IT人財の派遣や請負いサービスなどは、IT系のシステムインテグレーターなども行っているが、これらとの違いについて小藪氏は「オムロングループとして業界知識などが生かせる点が特徴だ。製造や鉄道のノウハウとITスキルを組み合わせ、プロジェクトマネジメントなど、DXを推進する提案型のIT人財を提供できる」と語っている。今後はこれらの取り組みを徐々に広げ、2030年度に30億円規模の売上高を目指すとしている。

photo 「技術人財サービス」で目指す姿 出典:オムロン

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