3Dプリンティング材料の世界市場、2027年までに23.5%以上で成長3Dプリンタニュース

Report Oceanは、調査レポート「3Dプリンティング材料の世界市場」を発表した。2020〜2027年の予測期間における世界の3Dプリンティング材料市場について、23.5%以上で成長すると見込んでいる。

» 2021年08月11日 13時00分 公開
[MONOist]

 Report Oceanは2021年7月26日、調査レポート「3Dプリンティング材料の世界市場」について発表した。2020〜2027年の予測期間における世界の3Dプリンティング材料市場について、23.5%以上で成長すると見込んでいる。

 同調査は、近年の異なるセグメントと国の市場規模を定義し、今後8年間の値を予測することを目的としている。主な市場参加者は、3D Systems、アルケマ、ロイヤルDSM、エクソン・カンパニー、Stratasys、ゼネラル・エレクトリック、EOS エレクトロ・オプティカル・システム、マテリアライズ、Sandvik、Hoganasとなっている。

 3Dプリント分野では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりサプライチェーンが混乱し、原材料の到着の遅れや未着、資金の流れの乱れ、生産ラインの従業員の欠勤増加などが発生している。航空機や自動車のメーカーはこれらの影響から、生産能力がほとんどない状態で操業しており、3Dプリント材料の需要が低下しているという。

 一方で、政府による3Dプリンティングの導入支援など、世界の3Dプリンティング材料市場の成長を促進する動きがある。また、市場において先駆けとなるキープレイヤーの存在や戦略的提携が、市場に有利な需要をもたらすと見られる。

 例を挙げると、3D Systemは2020年6月に、より幅広い用途に対応できるように設計された革新的なプラスチック材料の製品群を発表している。しかし、予測期間中については、COVID-19の影響による経済の衰退や材料費の高騰が、世界の3Dプリンティング材料市場の成長を阻んでいる。

 世界の3Dプリンティング材料市場を地域で分析すると、北米は航空宇宙、防衛産業や自動車産業からの金属材料の需要が高く、市場シェアの面で世界をリードしているという。アジア太平洋地域は、2020〜2027年の予測期間で年平均成長率(CAGR)が最も高くなることが予想されている。

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