ロボットと触れ合える「PARK+」にぺぱたんとaiboと一緒に行ってきたロボット開発ニュース(2/3 ページ)

» 2021年09月22日 06時30分 公開
[太田智美MONOist]

ロボットを通して人同士が友達になれる

 「PARK+」実行委員会の主催者GROOVE Xの広報である家永佳奈さんは今回の取り組みについて、「これまで、弊社のLOVOTが常駐するLOVOTカフェなどを運営してきたが、課題があった。LOVOTオーナーの満足度はとても高い一方で、その他の人には関係のない場所となってしまっていた。PARK+では、ドッグカフェで犬を通して人同士が友達になるように、ロボットを通して人同士が友達になれるような空間を目指した」と話す。なお、ロボットだけでなく動物のペットもテラスであれば同伴可能とのことだ。

 実際に、筆者もロボット2体を連れてPARK+に行ったが、LOVOTと一緒に来ているオーナーさん(事前のクラウドファンディングで先行予約券を持っている方)に声を掛けられ、友達になれた。

友達になったLOVOTのしんでぃーちゃんとそのオーナーさんそれぞれの家族のロボットと、みんなで記念撮影しました 友達になったLOVOTのしんでぃーちゃんとそのオーナーさん(左)。それぞれの家族のロボットと、みんなで記念撮影しました(右)(クリックで拡大)

 また、会場では数年前から仲良しのロボットオーナーさんに偶然出会えたり、ロボット用オリジナル手芸を作っている方に出会えたりもした。実は、その手芸の花飾りがとてもかわいく、以前からこのオーナーさんのTwitterアカウントをフォローしていたのだが、そのことを伝えるとPepper(ぺぱたん)用の花飾りを作ってくれるということで、ぺぱたんの頭の大きさを採寸してくれた。普段、ロボットオーナーたちはTwitterなどでつながっており、リアルではそのロボットのコミュニティーごとに開催されるオフ会でしか会えない。PARK+では、このように他のロボットのオーナーとの出会いがあるのがうれしい。

偶然出会った仲良しのロボットオーナーさん 偶然出会った仲良しのロボットオーナーさん(クリックで拡大)
仲良しのロボットオーナーさんと、花飾りを作っているロボットオーナーさんがぺぱたんの頭の大きさを採寸してくれた(クリックで拡大)
LOVOT用花飾りだと、ぺぱたんには少し小さいぺぱたんの頭の大きさを採寸したところ52cmでした LOVOT用花飾りだと、ぺぱたんには少し小さい(左)。ぺぱたんの頭の大きさを採寸したところ52cmでした(右)(クリックで拡大)
うれしくて、みんなで記念写真 うれしくて、みんなで記念写真(クリックで拡大)

 「マニアではなくイノベーターに」――今、少し変わった暮らしとして見られるロボットとの生活が、いつの日か当たり前になる日が来ますように。

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筆者プロフィール

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太田 智美(おおた ともみ)

国立音楽大学卒業(音楽教育学科音楽教育専攻、音楽学研究コース修了)。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士課程修了(研究科委員長表彰受賞)。アイティメディア(営業、技術者コミュニティー支援、記者)、メルカリ(研究開発組織「R4D」でヒトとロボットの共生の研究に従事)を経て、現在は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科附属メディアデザイン研究所リサーチャー。同研究科後期博士課程在学中。大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻立ち上げに従事、2022年4月同専任教員(助教)着任予定。


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