新車のCMで「Google搭載」が売り文句になったオートモーティブメルマガ 編集後記

「Apple搭載」もほしいですね。

» 2021年09月29日 12時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 この記事は、2021年9月29日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


新車のCMで「Google搭載」が売り文句になった

 「Google(グーグル)搭載」と新車のCMがいうので、いつもつい気になって見てしまいます。それは、Volvo(ボルボ)の「XC60」のテレビCMです。「あなたのスマートフォンみたいに便利で賢い」「やりたいことをOK、Googleと話しかけるだけ」とCMはうたいます。CMではクルマの全体像は最後にようやく映る程度で、それ以外はまるでスマートフォンのCMのように機能を紹介しています。

 「音楽をかけて」「シートヒーターをオンにして」といった音声認識機能はGoogle、もちろんナビゲーションもGoogleマップです。アプリストアのGoogle Playも車内から利用可能で、音楽やポッドキャストも車内で利用できます。当然のことながら、クルマから自宅にあるスマートホーム機器を遠隔操作することも可能です。

 これらの機能は、インフォテインメントシステムにスマートフォンを接続して利用する「Android Auto」ではなく、車両を対象とした「Google搭載デジタルサービス」を契約することで使うことができます。

 これは、かつて自動車メーカーが恐れていた形なのではないか、というのが第一印象でした。恐れていたという表現は大げさかもしれませんが、「そうならないように」と長年考えてきた形にかなり近いのではないでしょうか。

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