シミュレーションベースのデジタルツイン実現、Ansysとロックウェル製品連携製造ITニュース

Ansysは、同社の「Ansys Twin Builder」とRockwell Automationの「Studio 5000 Simulation Interface」が接続し、シミュレーションベースのデジタルツインを活用できるようになったと発表した。仮想空間での設計や試験が可能になる。

» 2021年10月04日 09時00分 公開
[MONOist]

 Ansysは2021年9月14日、同社の「Ansys Twin Builder」が、Rockwell Automationの最新シミュレーションツール「Studio 5000 Simulation Interface」との連携を開始したと発表した。

 Ansys Twin Builderは、デジタルツインの構築、検証、展開を支援する包括的なシミュレーションプラットフォーム。Studio 5000 Simulation Interfaceとの接続が可能になったことで、シミュレーションベースのデジタルツインを活用できるようになった。

 また、この接続によって仮想空間での設計や試験が可能になり、物理プロトタイプの作製に必要なコストと時間が削減できる。デジタル空間を利用することで、現場での実行前にプロセス変更の試験ができ、スループットや他の機能を高められる。

 予知保全面でも有用で、Ansys Twin Builderのマルチフィジックス解析により流量や機械的応力、温度の現場設備への影響を予測できる。想定外のダウンタイムの可能性を減らせるため、コスト低減につながる。

 システムでの生産中、同時にシミュレーションモデルを走らせることで、リアルタイムで機能を最適化できる。エミュレーターに接続すれば、設計段階で生産を最適化することも可能だとしている。

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