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» 2021年10月12日 06時30分 公開

さつまいもをAI外観検査で自動判別、選別自動化ラインの構築に貢献FAニュース

AI(人工知能)とロボティクス技術のロビットは2021年10月12日、さつまいも大手のポテトかいつかにAI外観検査ソリューション「TESRAY」を導入し、さつまいもの選別ラインで本格稼働したことを発表した。

[MONOist]

 AI(人工知能)とロボティクス技術のロビットは2021年10月12日、さつまいも大手のポテトかいつかにAI外観検査ソリューション「TESRAY」を導入し、さつまいもの選別ラインで本格稼働したことを発表した。

photo AIによる外観不検出例[クリックで拡大] 出所:ロビット

 ポテトかいつかはさつまいも専門の食品企業で、オリジナルブランド芋の「紅天使」をスーパーマーケットや直営店舗、EC向けに販売を展開し、年間2万4000トンの取扱量を誇る。同社ではさつまいもを約600軒の農家から仕入れた後、貯蔵、選別、加工、出荷までの各工程を高度化するための研究開発を進めている。特に、毎年9〜11月頃に収穫したさつまいもを年間通じて安定的に市場に供給するために、貯蔵工程による熟成や品質保持、選別工程による不良品の検出や等階級分けが品質面で重要な工程となっている。

 ただ、選別工程ではこれまで従業員の手作業で対応していたため「生産量の増加に十分対応しきれない」「重労働のため従業員負担が大きい」「外観不良のチェック項目や選別先が非常に多いため作業員による選別品質にばらつきが生じやすい」などの課題があったという。そのため、ポテトかいつかでは、選別工程の自動化の検討を進めていたが、従来型の外観検査・選別ソリューションでは対応することが難しかった。

 ロビットが開発し導入を進めるAI外観検査ソリューション「TESRAY」は、食品分野の選別工程に必要となるAI、撮像、ロボティクス技術を全て自社で保有することで、高精度の異常検出を瞬時に行い、インラインで全数検査を実現する技術である。そのため、製造業をはじめとした幅広い産業、多様な検査対象に対して、高精度の検査実績があり、処理量の要求が高い食品、農作物への導入も拡大している。これらの実績が評価を受け、ポテトかいつかのさつまいも選別工程における導入が決まったという。

 具体的には、多面撮像機構によって、さつまいもの全周検査を実現したことに加え、全ての外観不良項目においての検査についても自動化を実現した。これにより、さつまいもに最適化したラインを専用設計で開発し、洗浄後の「搬送、計量、撮像、AIによる選別判定、選別」までの自動化を実現できた。既にこの「TESRAY」ソリューションによる選別自動化ラインは2020年1月から本格稼働をしており、現在まで稼働を続けているという。

photophoto 装置の画像。コンベヤーで搬送する様子(左)と、装置内部の画像。撮像部(右)[クリックで拡大] 出所:ロビット
photophoto 選別風景と判定結果(左)アプリの画面(右)[クリックで拡大] 出所:ロビット

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