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道路構造物の老朽化対策の決め手となるか!? トンネルや橋の異常を早期発見するモニタリングシステムTRONSHOW2013

ネクスコ東日本エンジニアリングは、「TRONSHOW2013」の「ユビキタス・コンピューティング展」において、各種センサーや送受信装置、RFID技術などを活用した「道路施設モニタリングシステム」に関する展示を披露した。

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道路施設モニタリングシステム

 「TRONSHOW2013」(開催:2012年12月12〜14日)の「ユビキタス・コンピューティング展」において、ネクスコ東日本エンジニアリングは、各種センサーや送受信装置、RFID技術などを用いた、「ユビキタス道路メンテナンス情報システム(通称:夢シス)」を活用した「道路施設モニタリングシステム」に関する展示を行っていた。

 ここでいう道路施設とは、高速道路上にある「橋梁(橋)」「のり面(切土や盛土によって作られた人工的な斜面のこと)」「トンネル」などの構造物のことを指す。

道路施設モニタリングシステム
ユビキタス道路メンテナンス情報システム(通称:夢シス)を活用した「道路施設モニタリングシステム」について

 橋梁の場合はたわみセンサーなどを、のり面の場合は地中傾斜計や地下水位計、アンカ荷重計などを、トンネルの場合は振動センサーなどを設置。これらセンサーなどで取得したデータを、ucode(モノや場所などを識別するための固有ID)が格納されたSRDデータロガーと呼ばれる短距離無線通信装置(周波数920MHz)で収集・蓄積し、異常値を計測した場合に、高速走行中(時速80km)の点検車両(巡回車)に対し、異常個所の位置や内容を通報する(正確には、点検車両の乗員が持つ端末に知らせる)。計測・蓄積した詳細データは、センサーやSRDデータロガーから離れた路肩や橋梁下などで収集できる。

SRDデータロガー(パナソニック製)
SRDデータロガー(パナソニック製)
点検車両の乗員が持つ端末
点検車両の乗員が持つ端末は、専用端末ではなくタブレット端末(もしくはスマートフォン)などを想定。ucodeを読み取るモバイルリーダライター(画像右の赤色の装置)で道路施設からの情報を取得し、Bluetooth経由でその情報をタブレット端末側に送る仕組みである

 「最終的な点検・調査作業は人手によるが、このシステムにより、異常や損傷などを早期に発見でき、点検作業の効率化に貢献できる」(説明員)。既に一部区間で実証実験が行われており、「今年度中にさらに検証を重ねて運用面・技術面での課題を洗い出し、来年度以降、本格的な展開につなげていきたい」(説明員)とのこと。ちなみに、各センサーやSRDデータロガーの電力源は、一次/二次電池および太陽光発電/振動発電などの環境発電システムを活用する考えだ。

 地震などの災害による二次被害の軽減、そして、中央道・笹子トンネルで起きた悲劇を繰り返さぬためにも、道路構造物の老朽化対策をきちんと進めつつ、センシング技術などを活用した本格的なモニタリングシステムの導入を急いでほしい。

概要設置イメージ 高速道路上の線量をモニタリングするシステムも同様の仕組みで実現できるという。同システムでは10分間隔で測定された1週間分の線量データを高速走行中の点検車両で収集できる。収集・確認したデータを本部側の管理サーバに送信することで、地図システム上に可視化することができる

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