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日精樹脂工業、ハイブリッド式大型射出成形機をモデルチェンジFAニュース

油圧式と電気式のハイブリッドポンプシステム「Xポンプ」を搭載するハイブリッド式大型射出成形機。モデルチェンジ機では高性能・高機能コントローラ「TACT IV」を導入している。

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 日精樹脂工業は2014年4月10日、ハイブリッド式大型射出成形機「FVX」シリーズをモデルチェンジし、「FVX-III」シリーズとして受注開始した。

 モデルチェンジ機では、高性能・高機能コントローラ「TACT IV」を搭載。新設計の操作パネルはフラットシートとし、シートスイッチ方式を採用した。画面も大型化し、15インチLCDの縦長配置で、上下に2画面を表示できるようになった。視認性と操作性を大幅に向上させたという。

 ソフトについても改善し、新たな段取画面や設定器の説明表示機能などにより、金型取付から量産開始までの立ち上げ時間を短縮できるとしている。

 また同社のハイブリッド式成形機は、油圧ポンプとサーボモーターを組み合わせたハイブリッドポンプシステム「Xポンプ」を搭載。サーボモーターで回転数を制御して、必要なときのみポンプを駆動させる。油圧式駆動の利点(メンテナンスフリー、長寿命、低コスト)と電気式駆動の利点(省エネルギー、高速射出、高応答性、高再現性)を兼ね備えているという。射出性能に優れ、油圧式成形機に比べて大幅に消費電力を削減、作動油温度の上昇が抑えられ、冷却水を減らすことも可能だとしている。

 今回モデルチェンジをしたのは、型締力5500kN(560t)の「FVX560III」から、同1万2800kN(1300t)の「FVX1300III」までの5機種。射出装置との組み合わせによって、全部で9タイプをラインアップしている。

 標準本体価格は、「FVX560III-210L」の3480万円(税別)から「FVX1300III-1100L」の9830万円(税別)まで。シリーズ全体で年間約70台の販売を目指す。

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