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いまさら聞けないSIGFOXネットワーク入門産業用ネットワーク技術解説(1/3 ページ)

IoTが拡大する中でネットワーク技術は必須となります。そのIoT向けのネットワーク技術として注目されているのが「SIGFOXネットワーク」です。本稿では、SIGFOXとは何か、どういう価値があるのかという点を分かりやすく解説します。

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 IoT(モノのインターネット)の活用が広がる中、「ネットワークをどうするか」という点が課題となっています。こうした中で、新たな無線通信技術として、LPWAネットワーク(Low Power Wide Area Network、LPWAN)が注目を集めています。

LPWANとは

 LPWANとは、低消費電力で広域エリアをカバーできるネットワークのことをいいます。IoTというキーワードが注目を浴びる中、2020年には全世界で500億デバイスを超えるIoTデバイスが普及するといわれています※1)。また、日本は、米国、中国についで第3位のIoT先進国となり、全世界の7%のIoTデバイスが展開されるという調査結果も出ています※2)

※1)総務省 平成27年版情報通信白書 特集テーマ「ICTの過去・現在・未来」
※2)Machina Research調べ

 今後が大きく期待されるIoT分野ですが、現実的には実用化に関して実感が湧いていないのが実態ではないでしょうか。IoTといってもその領域はさまざまで、高速大容量の通信を必要とするケースもあれば、低速小容量の通信でも十分に要件を満たすケースもあります。しかし、現状のネットワーク技術では、そこで使用する無線方式の特徴上、消費電力、コスト、開発の難度といった課題があります。

 消費電力に関しては、IoTデバイスのために商用電源が必要になるケースや、通信機能を搭載するとデバイスのバッテリー使用期間が短くなり、ユーザーニーズに応えられないという問題があります。また、BluetoothやWi-Fiなどの場合は、利用者自身がゲートウェイ装置を設置する必要があり、IoTデバイス利用時には、ゲートウェイとのペアリング設定が必要になることも利用の障壁となっています。他にも、データ収集用のネットワークサーバの設計開発や、IoTデバイスとの通信プロトコルの複雑さも、最終コストに影響してしまいます。

 このような諸問題を解決するネットワークとして、近年注目を集めているのが、LPWANであり、「SIGFOXネットワーク」です。

SIGFOXネットワークとは

 SIGFOXネットワークとは、2009年にフランスで設立された通信事業者のSIGFOXが提供するグローバルIoTネットワークです。2016年12月時点で、29カ国に展開されており、2018年までには60カ国に展開される予定となっています。1国1事業者と契約をし、その事業者(SIGFOXオペレータ:SO)が国内のネットワーク構築運用を行うビジネスモデルを取っています。日本では、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が、2016年11月に国内におけるSIGFOXネットワークの展開を発表しています(関連記事)。

 SIGFOXネットワークではSOからSIGFOXネットワークサービスとSIGFOXバックエンドクラウドサービスが提供されます。

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図1 SIGFOXネットワーク 出典:KCCS
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