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60台のロボットが自由に行きかうスマート倉庫、21万点の製品から自動ピッキング物流のスマート化(1/2 ページ)

総合物流サービスを提供展開するサンリツは、ロボットソリューションを提供するスイスログの自動ロボット制御ピッキングシステムを同社の物流倉庫に導入した。医療機器メーカーのボストン・サイエンティフィック ジャパンが使用し、約21万点の製品の保管や製品出荷に対応する。

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 梱包事業や運輸事業、倉庫事業などの総合物流サービスを提供展開するサンリツは2018年4月24日、ロボットソリューション、データ駆動型イントラロジスティクスソリューションのプロバイダーであるSwisslog(スイスログ)の自動ロボット制御ピッキングシステム「AutoStore」を、京浜事業所(横浜市神奈川区)に導入したと発表した。

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サンリツの倉庫に導入したスイスログの自動ロボット制御ピッキングシステム

保管場所の拡大と作業員の生産性向上という課題

 サンリツは、梱包事業や運輸事業、倉庫事業などを展開する総合物流サービス企業である。同社の主要顧客の1つに医療機器メーカーであるボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific)の日本法人ボストン・サイエンティフィック ジャパンがあるが、ボストン・サイエンティフィック ジャパンの日本での取引が拡大する中、在庫の保管場所拡大とピッキング作業の生産性向上という問題を抱えていた。

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サンリツ 代表取締役社長 執行役員の三浦康英氏

 これらを解決するために物流および倉庫の自動化ソリューションの導入を検討。その中で、ボストン・サイエンティフィックのオランダ拠点では既に導入されていたスイスログの「AutoStore」に目を付けた。現地を視察したサンリツ 代表取締役社長 執行役員の三浦康英氏は「縦横無尽にロボットが動いており、ここまで物流システムは進化しているのかと感心した。長時間労働、作業の標準化といった課題をクリアできるシステムと捉え導入を決めた」と語る。最終的にスイスログの「AutoStore」と倉庫管理システム「SynQ」をまとめて導入することにしたという。

 医療業界における「AutoStore」の物流倉庫への導入は日本初となる。ボストン・サイエンティフィック ジャパン代表取締役社長の内木祐介氏は「われわれは年間400万個の製品を顧客に届けており、物流を抜本的に効率化できれば日本の医療に大きなインパクトを与えられると考えている」と期待を寄せた。

 今回、スイスログは半年という期間でシステムを導入した。同社のビジネスデベロップメントマネージャーであるマルチナ・スッター(Martina Sutter)氏は「日本における医療業界の物流倉庫への導入例がなく難しい面もあったが、結果として非常に満足のいくものができた。3社が協力して新たな価値を創造できた」と語っている。

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