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第4世代電力線通信技術がIEEEで承認、国際標準のIoT技術へFAニュース

パナソニックは、同社が提唱する高速電力線通信方式「HD-PLC」をベースライン技術とする仕様書が、IEEE P1901.3ワーキングドラフトとして承認されたと発表した。

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 パナソニックは2018年6月29日、同社が提唱する高速電力線通信方式「HD-PLC」をベースライン技術とする仕様書が、IEEE P1901.3ワーキングドラフトとして承認されたことを発表した。IEEE標準化委員会による承認を受けたことで、国際標準のIoT(モノのインターネット)基盤技術となった。

 HD-PLCは、第四世代のPLC(Power Line Communication:電力線通信)技術。利用状況に応じて周波数帯域を制御し、通信距離の拡張や通信速度を切り替える機能を持つ。IEEE 1901規格として、同社の独自技術「Wavelet OFDM方式(標準モード)」を採用しているが、これをベースに利用通信帯域を2段階(標準モードの2倍・4倍)で広げる機能を新たに搭載。2倍モードでは500Mbpsの通信速度を、同軸線や専用線の利用を前提とする4倍モードでは最大1Gbpsの通信速度を達成した。

 さらに、利用通信帯域を2段階(標準モードの2分の1倍・4分の1倍)で縮小することも可能だ。これによって通信速度は低下するが、狭い帯域にエネルギーを集中させることで、標準モードの最大約2倍の通信距離に対応するという。

 IEEE P1901.3は、「IoT PLC」と称される技術だ。家庭やビル、工場、社会インフラまでをカバーする大規模ネットワークにも対応可能で、幅広い分野への応用が期待されている。同社は今後、既存のHD-PLC採用商品との接続性を確保していく。さらに、HD-PLCの普及拡大・通信互換性確保を目的とする「HD-PLCアライアンス」などを通じて、IEEE P1901シリーズの対応商品間の相互接続性の確保に努めるとしている。

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