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後付けで現場を簡単に“アップデート”、IO-Link通信ユニットも――パナソニックオートモーティブワールド2019

パナソニックは、「オートモーティブ ワールド2019」において、「かんたん現場アップデート」をキーワードとし、製造現場の工程や設備保全などを簡略化できるさまざまなデバイスや技術を提案した。

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 パナソニックは、「オートモーティブ ワールド2019」(2019年1月16〜18日、東京ビッグサイト)において、「かんたん現場アップデート」をキーワードとし、製造現場の工程や設備保全などを簡略化できるさまざまなデバイスや技術を提案した。

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パナソニックのブース。テーマとして「かんたん現場アップデート」を置いている(クリックで拡大)

IO-Linkでかんたんアップデート

 パナソニックは2018年10月に開催した100周年イベントで「パナソニックは家電の会社から、暮らしアップデート業の会社になる」(パナソニック 代表取締役社長 津賀一宏氏)と宣言。モノでの売り切りではなく、人々の生活や企業の時間に常に寄り添い、より良い方向性に導いていくことを目指すことを訴えている。今回の出展ではこの「アップデート」を現場で実現するということをコンセプトとし、後付けで簡単に現場を“アップデート”できるような機器やソリューションの提案を行った。

 1つのソリューションとして提案したのが、IO-Link通信ユニット「SFD-WL3」とライトカーテンを組み合わせた「ライトカーテンの遠隔監視ソリューション」である。

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IO-Link通信ユニット「SFD-WL3」(クリックで拡大)

 IO-Linkは、センサーやアクチュエータにデジタル通信インタフェースを持たせ、制御システムとの間で各種データ交換を双方向で行えるようにする技術である※)。今回のデモンストレーションでは、ライトカーテンの情報をIO-Link通信ユニットとIO-Linkマスターにより収集し、それをコントローラー「FP7」の持つWebサーバ機能を使い、遠隔監視を行うというものである。

※)関連記事:いまさら聞けない IO-Link入門

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デモンストレーションで使ったライトカーテンを組み合わせたデバイス。手などを入れて光を遮ると反応する。通常は自動化ラインやロボットなどの周辺で使用し人の侵入などの検知に使う(クリックで拡大)

 ライトカーテンを使ったデモンストレーションの理由としては「ライトカーテンは正常稼働しているかどうかが通常の運用では分からない場合が多く、いざ異常事態が発生したときに反応しないような場合もある。常に状態監視をしておくことでそういう状況を避けられる。IO-Linkを活用することで後付けで簡単に状態監視を行うことが可能だ」(ブース説明員)としている。

photophoto Webサーバに集約されたライトカーテンの情報。動作のモニタリングや、光を遮り光量が下がったときの履歴管理などに使うことができる(クリックで拡大)

簡単に設置し遠隔監視などにも利用できる画像センサー

 さらに、新たに発売したのが、画像センサー「SVシリーズ」である。これはカメラと処理機能、照明電源を一体化したもので、外付けの照明電源やコントローラーが不要でコンパクト化を実現している点が特徴である。制御盤内など設置スペースがあまりとれない場所でも簡単に設置し、画像監視を行うことが可能となる。

 Webサーバ機能も備えており、イーサネットで接続することで、検査画像や検査の状況をタブレットなどから監視できる。またプログラムなども簡略化しており、フロー編集機能で自由に簡単にプログラムを作成できる。

 「ハードウェアとしてもシステムとしてもとにかく簡単に負担なく設置して使えることがポイントだ。製造現場などで画像活用の重要性は高まっているが、機器やソフトウェアなどさまざまな点で障壁を下げることができる」(ブース説明員)としている。

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画像センサー「SVシリーズ」を検査工程で使用したデモ(クリックで拡大)

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