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工場ネットワークのあるべき姿を訴えたシスコシステムズ、TSNも訴求ハノーバーメッセ2019(2/2 ページ)

シスコシステムズは、ハノーバーメッセ2019(2019年4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーメッセ)において、産業用ネットワークスイッチ製品などを中心に、工場を含む産業用ネットワークのあるべき姿について訴えた。

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汎用的なモジュラー型ネットワークスイッチ

 工場用ネットワークで、キーコンポーネントとして重点的に訴えたのが、産業用ネットワークスイッチの「Cisco Catalyst IE3300シリーズ」である。汎用的な産業用スイッチだが、モジュラー型で用途や規模などに合わせて機能を拡張しながら使用することができる。生産品目の変更や改善活動などで変化する工場などには最適なネットワークスイッチとして訴求した。

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産業用ネットワークスイッチの「Cisco Catalyst IE3300シリーズ」の展示。大きなスイッチが回転している(クリックで拡大)

TSNなどへ対応もアピール

 さらに、工場用のネットワークとして注目される「TSN(Time Sensitive Networking)」への対応もアピールした。「TSN」は、イーサネットをベースにしながら時間の同期性を保証しリアルタイム性を確保できるようにしたネットワーク規格で、物理層などはそのままに、時刻同期や優先的に通すデータを制御する機能などを加えることができ、リアルタイム性の確保が可能である点などが特徴。工場などでは時分割により異種通信プロトコルを同時に流せる点、時刻同期性を生かしタイムスタンプなどを合わせて機器のデータ収集ができる点などが評価を受けている。

 シスコシステムズではこのTSNに対し、産業用スイッチ「IE4000」が既にレディ状態にあることを訴求。IE4000を活用しTSN通信により、高速で走る自動車の模型と、それに同期して柵を上げ下げするデモを行った。シスコシステムズ デジタルトランスフォーメーション事業部 インダストリー事業推進部の西村克治氏は「TSNは産業用ネットワークの中で次の標準になるとみられている。そういうネットワークでも既に対応できる点を訴えた。デモも非常に評判がよかった」と語っている。

ハノーバーメッセ2019 シスコシステムズブースのTSNのデモ展示。リアルタイム制御でクルマが走る動きに合わせて、柵を上げ下げしている(クリックで動画再生)

≫ハノーバーメッセ2019特集はこちら

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