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中小製造業で次世代経営者が抱える問題と「継ぎたくない理由」2019年版中小企業白書を読み解く(4)(3/8 ページ)

中小企業の現状を示す「2019年版中小企業白書」が公開された。本連載では、中小製造業に求められる労働生産性向上をテーマとし、中小製造業の人手不足や世代交代などの現状、デジタル化やグローバル化などの外的状況などを踏まえて、4回に分けて紹介している。第4回は、中小企業における世代交代の実態を主に「次世代の経営者」の状況を中心にお伝えする。

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後継経営者の数は下げ止まり、女性の後継経営者が増加

 中小企業白書2019では「後継経営者や事業承継を希望する者」(以下、後継希望者として集約)などを「事業承継の担い手」と捉え、経年変化を概観することで日本の事業承継の実態について分析している。図5は、後継経営者数の経年変化を見たものだが、これを見ると、後継経営者数は下げ止まっており、2017年では女性の後継経営者が占める割合が高くなっていることが分かる。

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図5:男女別に見た、後継経営者の推移(クリックで拡大)出典:中小企業白書2019

 後継経営者の年齢構成について見ると(図6)、2017年においては、男性は60〜69歳の割合が高く、経営者や会社役員に就任する中心の年代であることが分かる。女性では、26〜39歳の割合が高く、男性に比べて若い年代が多い。2017年は2012年と比較して男女ともに49歳以下の割合が増加しており、経営の担い手における若い年代への代替わりが進んでいるものと考えられる。

photophoto 図6:男女別に見た、後継経営者の年齢構成。左が男性、右が女性(クリックで拡大)出典:中小企業白書2019

 さらに年代ごとに母集団数のゆがみを補正するため、年齢階層別の事業承継割合の推移を見たものが図7である。ただ、これを見ても2012年から2017年にかけて50〜59歳、60〜69歳の割合が低下しており、26〜39歳の割合は上昇していることが分かる。

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図7:年齢別に見た、事業承継割合の推移(クリックで拡大)出典:中小企業白書2019

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