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EMO2019に見る「umati」最前線、工作機械110台がつながった「umati@EMO2019」企画いまさら聞けないumati入門(2)(2/5 ページ)

工作機械の共通インタフェースとして注目を集める「umati」。「umati」とはどういう規格なのか、どう活用すべきかなどについて紹介する本連載だが、第2回はドイツの金属加工展「EMO2019」で紹介された特別企画「umati@EMO2019」について紹介する。

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110台の工作機械がEMO2019でumati接続を実現

 umati@EMO2019には工作機械やその関連メーカー70社が参加し、全部で110台の工作機械がumati接続を実現した。欧州からの参加が中心ではあるがその参加国は10カ国におよび日本からの参加も数多く見られている(図3)。

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図3 umati@EMO2019へ参加した企業および工業会など(クリックで拡大)出展:VDW
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図4 機械本体に貼り付けられたumatiの2次元バーコードからスマートフォンでumatiダッシュボードへアクセスする様子(クリックで拡大)出展:筆者撮影

 umati接続を実現した機械本体には、umatiのロゴおよび2次元バーコードが貼り付けられる。来場者はスマートフォン端末などでこの2次元バーコードを読み込むと、企画主催者が準備した「umatiダッシュボード」のシステムの画面が表示され機械のステータスを確認できるという仕組みだ (図4)。

 umatiダッシュボードへはスマートフォンからだけではなくもちろんPCのブラウザ上からもアクセスが可能となっている。URL(https://dashboard.umati.app/)をブラウザへ入力することで、umati接続に参加した各社の機械の稼働状況をEMOの開催期間中、誰でも確認することが可能となっていた (図5)。また、umati@EMO2019では主催者が提供したumatiダッシュボードを含め、企画へ参加した各社からダッシュボードやゲートウェイなど28種類にも及ぶソフトウェアソリューションが出展されていたのも特筆すべき内容だ。工作機械の共通インタフェースがつなぐのは「機械」と「システム」だということをまさに象徴しているといえるだろう。

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図5 umatiダッシュボードに表示される機械のステータス情報(クリックで拡大)出展:VDW

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