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三島食品が業務データを可視化でBIツールを導入、品質向上に活用製造IT導入事例

ウイングアーク1stは、同社のBIツール「MotionBoard」を三島食品が導入したと発表した。導入により、データ分析に要する時間が最大10分の1以下に短縮したほか、リアルタイムに可視化した業務データを活用して、製品の品質向上に役立てている。

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 ウイングアーク1stは2020年2月14日、同社のBIツール「MotionBoard」を三島食品が導入したと発表した。

 三島食品は、ふりかけ「ゆかり」などを製造する、業務用ふりかけ国内シェアトップの食品メーカー。三島食品では、生産状況や実績を社内の「目で見る管理板」に掲示するなど、業務の可視化に積極的に取り組んできた。

 しかし、従来の管理板は担当者が月単位で手作業により作成していたため、情報のリアルタイム性や正確性に問題があった。その後、PC版の進捗管理板システムを導入したが、データ分析や加工は必要で、課題が残ったままだった。

 そこで、三島食品はIoT(モノのインターネット)システムや基幹システムなどからデータを収集、分析し、可視化できるBIツールの導入を検討した。その結果、MotionBoardの優れた拡張性、プログラムレスで見やすい画面が作成できる点を評価し、採用を決めた。

 MotionBoardを導入した三島食品の広島工場では、設備の稼働監視をはじめ、生産スケジュールや工場内の温湿度、原材料の品質などを管理したり、業務インシデントを可視化したりと同ツールを幅広く活用。100種類超の画面を作成している。

 導入後は、データ分析などに要する時間が最大10分の1以下に短縮した。また、リアルタイム性が求められる情報の可視化や、原材料の中の異物発見など、データを活用して製品の品質向上に役立てている。

 さらに、これまで設備の保全作業は作業員の経験と感覚を基に実施していたが、修理や、部品交換などのタイミングを正確に把握することで、データに基づいた保全作業ができるようになった。

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