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温度測定を題材にラズパイIoTシステムの「収集」「蓄積」「活用」を理解するラズパイで製造業のお手軽IoT活用(2)(2/4 ページ)

小型ボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズパイ)」を使って低コストかつ現場レベルで導入できる手法について解説する本連載。第2回は、温度測定ツールを題材に、データの「収集」から「蓄積」、「活用(可視化)」までを行う流れについて具体的に解説します。

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「収集」「蓄積」「活用」で用いるプログラム

 ここからは各要素についてもう少し具体的に解説していきます。プログラムのサンプルソースを載せている通り、プログラムのコードを記述しなければなりませんが、今回用いるPython、PHP、JavaScriptはどれもWeb開発言語でよく使われる言語であり、覚えておくと便利なものばかりです。

 なお、今回の記事で用いるサンプルソースのテキストは最終ページにまとめて掲載してありますので参照してください。

⇒サンプルソースコードの掲載ページはこちら

温度情報の収集とデータベースへの蓄積

 まず、①の温度センサーから、②温度情報を収集し、③データベースに保存します。ここではPython言語でプログラムを記述しています。サンプルソースはリスト1の「mt.py」を参照してください。

リスト1
リスト1 温度情報を収集しデータベースに保存する「mt.py」(クリックで拡大)

 リスト1の最初の2段落は環境の定義をしています。3段落目ではセンサー端子に接続した温度の情報を取り出しています。4段落目では温度センサーの情報から温度の情報だけを取り出しています。5段落目では温度と収集した時刻の情報をデータベースに保存しています。

データベースから温度と時刻のデータを取得

 次に、データベースに保存した温度と時刻のデータを取り出します。これはPHP言語でプログラムを記述しています。サンプルソースはリスト2の「jsonTemps.php」を参照してください。

リスト2
リスト2 データベースから温度と時刻のデータを取得する「jsonTemps.php」(クリックで拡大)

 1段落目では、①でデータベースに保存した温度データを、最新のものから順番に取り出しています。2段落目では、描画するデータ数に満たない場合はNULL設定して描画する件数分にします。3段落目では、JSON形式と呼ばれる次のグラフ表示のプログラムに引き渡すファイル形式に変換します。

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