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オープンラボを活用して新型コロナ対策用の人工呼吸器を8日間で開発メカ設計ニュース

ダッソー・システムズは、インドのNPOが同社のオープンラボを活用して新型コロナウイルス対策用人工呼吸器を8日間で開発したと発表した。各地の開発メンバーはリモートワークながら、高度なプロジェクトを迅速に遂行できた。

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 ダッソー・システムズは2020年4月20日、インドのNPO、Inaliが同社のオープンラボを活用して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策用の人工呼吸器を8日間で開発したと発表した。設計と製造の詳細はオープンソースとして公開する予定で、世界中でダウンロードと製造が可能になる。

 同社のオープンイノベーションラボ「3DEXPERIENCE Lab」は、安全かつ低価格、製造しやすい「スマートベンチレーター」(人工呼吸器)の開発を支援している。医療用支援器具を製造するInaliは同プラットフォームを活用し、わずか8日間で人工呼吸器の開発に成功した。

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「3DEXPERIENCE Lab」で人工呼吸器を開発(クリックで拡大) 出典:ダッソー・システムズ

 専門性の高いアプリケーション群をクラウド上で利用できる3DEXPERIENCE Labは、複合的な専門性が求められるプロジェクトの協業に適している。そのため、新型コロナ感染拡大のため外出自粛が求められる中でも、開発メンバーがリモートワークによる高度なプロジェクトを遂行できる。

 人工呼吸器の開発において、Inaliは各地に分散するコミュニティメンバーとリアルタイムでの共同作業が可能になり、3Dモデルの設計とエンジニアリング、各機能のシミュレーション、プロトタイプの製造と検証を迅速に進められた。

 今回開発したスマートベンチレーターは、必要な空気速度や空気圧などのパラメーターの性能指標を特定し、それに応じて機器の動作パラメーターを自動調整できる。また、個々の患者にとって適切な酸素レベルと、信頼性の高い安全な使用に必要な安全指標を特定できる。差し迫った医療ニーズに応えるため、現地調達が容易な部品を使い、迅速に製造できるように設計されている。

⇒ 特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」公開中

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