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AIスマートカメラでソニーとマイクロソフトが協業、エッジとクラウドを融合へ組み込み開発ニュース

ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、ソニー)とマイクロソフトは2020年5月19日、AI(人工知能)スマートカメラと映像解析を用いたソリューションの構築に向け協業を開始したことを発表した。

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 ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、ソニー)とマイクロソフトは2020年5月19日、AI(人工知能)スマートカメラと映像解析を用いたソリューションの構築に向け協業を開始したことを発表した。

 協業は、ソニーの持つイメージセンサーのイメージングおよびセンシングに関する技術力と、マイクロソフトの持つクラウドなどに関するITおよび分析についての技術力、それぞれのAIに関する知見を組み合わせることで、より高度なスマートカメラソリューションを実現することを目指したものだ。

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ソニーのインテリジェントビジョンセンサー「IMX500(左)と「IMX501」 出典:ソニー

 具体的には、ソニーが2020年5月14日に発表したインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」に、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のAI機能を組み込むことで、スマートカメラなどで撮影された映像から有用な情報の抽出を可能にする。法人向けに使用するためのよりスマートで高度なカメラと、エッジとクラウド間のリソースの効率的な割り当てを実現可能となるため、コストと消費電力の低減につなげられる。

 さらに、ソニーでは新たに映像解析の範囲や能力を拡張するスマートカメラの管理アプリを、法人顧客向けに開発する。これはAzure IoTおよびAzure Cognitive Servicesを用いたものとなるという。このスマートカメラ管理アプリは、コンピュータビジョンと映像解析ソリューションを専門とする独立系ソフトウェアベンダー(ISV)と、ハードウェア製品に付加価値を提供することを目指すスマートカメラのOEMに向けて提供予定とする。

 ISVやOEMがAIモデルをアップデートし、独自の顧客固有の映像解析とコンピュータビジョンのソリューションを構築するための基盤として機能させることで、法人顧客の要求に対応する形を作る。ISVにとっては開発や管理の負担が軽減できる一方、法人顧客にとっては映像解析シナリオ向けのAIモデルをより簡単に探し出して活用できるようになる。

 さらにソニーとマイクロソフトは、マイクロソフトの「AI&IoT Insider Labsプログラム」の一環として、コンピュータビジョンおよび映像解析分野のパートナーや法人顧客との共同イノベーションの実践に取り組む。「AI&IoT Insider Labsプログラム」は、マイクロソフトの製品部門や研究部門と参加企業が連携して、AIやIoTを活用したソリューションの開発、プロトタイプ、テストなどを支援するプログラムである。両社では、2020年後半にマイクロソフトの共同イノベーション拠点において、一部の顧客を対象に取り組みを開始する予定としている。

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