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セルのデータを時系列同期で収集しリアルタイム制御、安川電機の新制御機器FAニュース

安川電機は2021年6月9日、データドリブンによる自律分散型のモノづくりを推進するカギを握る製品として、装置や産業用ロボットなどで構成された「セル」のさまざまなデータを高速、リアルタイムそして時系列に同期し、統合的に制御する「YRM-X(テン)コントローラ」を製品化し、販売を開始したと発表した。

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 安川電機は2021年6月9日、データドリブンによる自律分散型のモノづくりを推進するカギを握る製品として、装置や産業用ロボットなどで構成された「セル」のさまざまなデータを高速、リアルタイムそして時系列に同期し、統合的に制御する「YRM-X(テン)コントローラ」を製品化し、販売を開始したと発表した。

 安川電機では、長期経営計画「2025年ビジョン」に「新たな産業自動化革命の実現」を掲げており、これまでの自動化ソリューションにデジタルデータのマネジメントを加えた新たなソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を2017年に提唱。そのコンセプトの実現に向けた製品の開発を強化している。

 今回製品化した「YRM-Xコントローラ」は、この中で「製造現場からのデータを活用できる形で高精度で効率的に集める」という機能を果たす。IoT(モノのインターネット)の進展により、製造現場の各設備機器からデータを吸い上げるような取り組みは増えている。しかし、集めたデータを製造現場の改善などに生かすためには、セルを構成するさまざまな機器からバラバラにデータを集めるのではなく、統合的かつ時系列に収集し、これらを分析していくことが求められている。

 「YRM-Xコントローラ」は、これらを実現するために、セルを構成するさまざまな装置のデータを、リアルタイムで時系列同期させた形で収集し、それを制御に反映させることができる。この「YRM-Xコントローラ」と、データの収集、解析を一括して行うソフトウェアツール「YASKAWA Cockpit」を連携させることで、高速かつリアルタイムに分析したデータのフィードバックを実現できるようになる。

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「YRM-Xコントローラ」を活用する仕組み(クリックで拡大)出典:安川電機

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