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トヨタが描く“トヨタらしいモノづくり”と、先進デジタル技術の使いどころスマートファクトリー(2/2 ページ)

トヨタ自動車は2021年6月11日、同社が取り組むモノづくりについての発表を行った。本稿では、その中で、デジタル技術の活用をはじめとする工場での取り組みをピックアップして紹介する。

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先端技術とTPSのコラボレーション

 また、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を含めた先進デジタル技術などの活用にも取り組む。ただ、先進技術の意味を考えることなしに取り入れるのではなく、トヨタが培ってきたTPS(トヨタ生産方式)などの基本原則を守った上で、取り入れている点が特徴だ。

 例えば、自動搬送については「トヨタでは運ぶこと自体が無駄という考えのもと、まずは『運ばない』ということを基本として改善を進める。レイアウトを変えて距離を縮め、荷物や距離などの原単位を小さくし、最後に残った部分を自動化する」と岡田氏は強調する。

 一方でAI(人工知能)を活用した自動検査については、膨大なデータを活用し「不良を作らない」ということをゴールとする。画像検査により検査の自動判定を行うことで省人化を進める一方で、データの蓄積を行い、不良の要因となる原因を特定できるような技術の確立に取り組む。

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AIの活用(クリックで拡大)出典:トヨタ

 また、IoT(モノのインターネット)などを活用した稼働の見える化にも取り組む。ただ、この場合についても「人を機械の番人にしない」ことを前提に、必要最低限のセンサーや設備追加で改善を進める方針だという。

 「最初にIoTの波が来た時に波に乗ってやってみたが、思ったような成果が出なかったという苦い経験がある。改善活動やTPSで98%まで上げた中で、残り2%を高めるのには、人の力でしか解決できない問題がある。人を機械の番人にしないという前提に立ち、設備をシンプルにし、故障しない設備作りを目指している」と岡田氏は語る。

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インモールドコーティング技術(クリックで拡大)出典:トヨタ

 これらの考えを中心とし「トヨタらしい人中心の考えと、DX(デジタルトランスフォーメーション)とIoTを組み合わせ、次世代の生産方式を目指したい。」と岡田氏は今後の目標について語っている。

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