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食品製造業のスマート工場化を支援、EdgecrossがWG活動を推進スマートファクトリー(1/2 ページ)

Edgecrossコンソーシアムは、業界に特化した課題解決やソリューション構築を進めるためにワーキンググループ(WG)活動を強化。その1つが食品製造業に向けた「食品製造業向けソリューション構築WG」である。同WGリーダーを務める小玉昌央氏(サトー)に、食品製造業における課題とWGの取り組みについて話を聞いた。

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 FAとITを結ぶエッジコンピューティング領域の共通基盤構築を目指すEdgecrossコンソーシアムは、業界に特化した課題解決やソリューション構築を進めるためにワーキンググループ(WG)活動を強化している。その1つが食品製造業に向けた「食品製造業向けソリューション構築WG」である。DX(デジタルトランスフォーメーション)やスマート工場化に立ち遅れているとされる食品製造業ではどのような課題があり、これらを解決するためにWGではどのような活動をしているのだろうか。同WGリーダーを務める小玉昌央氏(サトー)に話を聞いた。

エッジコンピューティング環境の整備で現場データの利活用を活性化

 Edgecrossコンソーシアムは「企業・産業の枠を超え、エッジコンピューティング領域を軸とした 新たな付加価値創出を目指す」をミッションに、「エッジコンピューティング領域のソフトウェアプラットフォーム」構築に取り組む団体である。2017年11月、アドバンテックとオムロン、NEC、日本IBM、日本オラクル、三菱電機の6社が幹事会社となって設立され、その後日立製作所やトレンドマイクロが幹事会社として加わり、運営を進めている。参加企業は現在360社以上となっており、ソフトウェアベンダー、工作機械メーカー、産業用PCメーカー、機器メーカー、システムインテグレーターなどが多様な企業が活動を行っている。

 具体的には、多岐にわたる機器や通信プロトコルで生み出される現場データを、統合的に取り扱えるようにする「データコレクター」と集めたデータを活用する「データアプリケーション」などを展開する。これらを提供することで、現場ごとの多様なデータフォーマットを一元的に活用できるようにし、現場のリアルタイムデータから、上位のITデータまでをまとめて扱える世界を実現する。

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Edgecrossの主な機能、特徴(クリックで拡大)出典:Edgecrossコンソーシアム

 しかし、現場データの取り扱いや活用については、業種や業態などによって大きく異なっている。それぞれの業種や業態に合わせた形で、データの収集や蓄積の仕組み作りを進めていく必要がある。こうした背景から、Edgecrossコンソーシアム内に2020年度(2021年3月期)に設置されたのが「食品製造業向けソリューション構築WG」である。

外部からの要求が高まる食品製造業

 食品製造業では「食の安全」への要求水準が年々高まってきている他、HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point、衛生管理の手法)対応をはじめ、外部からこれらを保証する仕組みも要求されるようになるなど、デジタル技術によるデータ活用を進めなければ対応が難しい状況が増え続けている。

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Edgecrossコンソーシアム 食品製造業向けソリューション構築WG リーダーの小玉昌央氏

 食品製造業を対象にしたWGを設置した理由について、同WGのリーダーを務める小玉氏は「もともと食品業界では食の安全性の問題などから要求水準は高い一方で、企業規模や製法なども多岐にわたっているため業界全体を見ると、スマート工場化などデジタル技術を活用する動きが遅れている面があった。ただ、トレーサビリティーなども含めて外部要求がより厳しくなる他、SDGs(持続可能な開発目標)なども含めて、働き方改革や食品ロス低減、エネルギーロス低減など取り組むべきテーマは増えている。そこにEdgecrossの仕組みが生きる。食品製造業独自の特徴もあるので、これらに適合する形を研究するためにWGを立ち上げた」と語っている。

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