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オープンCNCでIoT適用などの検証を簡単に、研究/試験用の小型マシニングセンタFAニュース

岩間工業所、ベッコフオートメーション、connectome.designの3社は2021年10月14日、オープンなCNCであるベッコフオートメーション製のPCコントローラーを採用することで、高速高精度なデータ取得と自作制御処理の組み込みを可能とした、研究/試験用の小型マシニングセンタを発表した。

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 岩間工業所、ベッコフオートメーション、connectome.designの3社は2021年10月14日、オープンなCNC(Computerized Numerical Control)であるベッコフオートメーション製のPCコントローラーを採用することで、高速高精度なデータ取得と自作制御処理の組み込みを可能とした、研究/試験用の小型マシニングセンタを発表した。

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開発した小型マシニングセンタ「MM120」

 工作機械は高機能化に向けてより一層の進化を続けている。工程集約化などの他、さまざまな新たな機能を組み込みながら高速高精度の制御と共に、操作性と利便性を高める取り組みが進められている。しかし、工作機械が今どのような状態にあるのか、どのようにコントロールされているのかを知るためのセンサー信号や制御情報そのものを自由に入手するのは困難であることが多い。そこで、3社ではオープンなCNCを採用することでこの課題を解決し、研究/試験用途に最適な工作機械としてモデリングマシン「MM120」を開発した。

 新開発のモデリングマシン「MM120」は、設置面積が、650×780mmというコンパクトサイズにかかわらず、ATC(自動工具交換)を完備し、最高主軸回転数6万rpmでの3次元形状の本格的な切削加工を実現できる。また、オープンで自由度の高いベッコフオートメーションのCNCを採用することで、CNCが持つ制御情報や接続した外部センサーの信号情報を高速高精度に取得し、自作制御処理およびMATLAB/Simulinkにて作成した推論モジュールなどの組み込みが可能だ。また、「オペレーターを認識する顔認証システム」「LINEやSlackと連携したIoT(モノのインターネット)監視システム」などIoTやセキュリティの最新技術を工作機械に導入する検討を簡単に行える。

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