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組み立て工程で使える協働ロボット、最大TCP速度2500mm/sで繰り返し精度±0.04mm協働ロボット

デンソーウェーブは2021年10月19日、高速で高精度の中型人協働ロボット「COBOTTA PRO(コボッタプロ)」を開発し2022年4月に発売すると発表した。

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 デンソーウェーブは2021年10月19日、高速で高精度の中型人協働ロボット「COBOTTA PRO(コボッタプロ)」を開発し2022年4月に発売すると発表した。

 デンソーウェーブでは、2018年に定格可搬質量0.5kgでアーム長342.5mmの小型協働ロボット「COBOTTA」を発売し、協働ロボットによるさまざまな領域でのロボット活用に取り組んできた。「COBOTTA」はその大きさや手軽さから、製造現場での新たな領域拡大に加え、製造作業以外のさまざまな用途の拡大に力を注いだが、新たに投入する「COBOTTA PRO」はこれらの「COBOTTA」で培った、使いやすさなどはそのままに、製造現場を含む現場作業での使用を想定したことが特徴だ。

 「COBOTTA PRO」は、最大TCP(Tool Center Point)速度が毎秒2500mmという「高速性」と、繰り返し精度±0.04mmという「高精度」を持つ。作業者が近くにいないときは動作速度を最大化し、作業者が接近した際に減速や停止を行い、必要な距離を最小化することで、生産性と安全性の両立を実現する。

 「COBOTTA」と同じく、簡単にティーチングや操作も可能。直感的に操作できるダイレクトティーチング機能に加え、簡単にプログラミングできる新しい開発環境を用意した。また、ユーザーが使い慣れた従来のロボットコントローラーと同じ開発環境を使うことや、RC9ファームウェアを活用することで周辺機器を統合制御することも可能である。

 アーム長が900mmの「COBOTTA PRO 900」と、アーム長が1300mmの「COBOTTA PRO 1300」の2機種を用意しており、可搬質量が「COBOTTA PRO 900」は6kg、「COBOTTA PRO 1300」が12kgとしている。価格はオープン価格で、2022年度の販売目標台数は1000台としている。

 協働ロボットの市場規模は年々拡大しており、活用分野が広がることで「精度」への要求が高まってきている。従来はハンドリング工程などの単純作業で使われることが多かったが、今回開発した「COBOTTA PRO」では、高速、高精度の実現により、組み立て工程などでの活用を提案するという。

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