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» 2017年01月17日 10時00分 UPDATE

VRで設計が変わる:プロフェッショナルVRから始まる第4次“設計”革命とは

2016年に入ってから一気に注目を集めるようになったVR(Virtual Reality:仮想現実)。ゲームを中心とするエンターテインメント分野でVRの普及は進みつつあるが、製造業や建設業の設計から製造、マーケティング、販売、メンテナンスに至るまで“プロフェッショナルVR”としての活用に向けた取り組みも始まっている。

[PR/MONOist]
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 2016年に入ってから一気に注目を集めるようになったVR(Virtual Reality:仮想現実)。ヘッドマウンドディスプレイ(HMD)型の「HTC Vive」をはじめとするVRシステム用のハードウェアや、VRの表示を遅延なく滑らかに行うのに必要なNVIDIAなどのグラフィックスボードが、従来よりも安価になったことにより誰もがVRを体験できる環境が整いつつある。VR表示に十分な性能を持つPCが“VRレディ”と銘打って販売されるようになっており、ソニーは2016年10月にゲーム機「PS4」向けのVRシステム「PlayStation VR」を発売した。

 ゲームを中心とするエンターテインメント分野でVRの普及は進みつつあるが、他にもVRが大きなうねりを起こしている分野がある。製造業や建設業の設計から製造、マーケティング、販売、メンテナンスに至るまで、“プロフェッショナルVR”として活用しようと取り組みが始まっているのだ。

設計プロセスにおけるVRの最大の価値は“コラボレーション”

オートデスクのジョン・ウォンジン氏 オートデスクのジョン・ウォンジン氏

 「AutoCAD」や「Inventor」、「Revit」など、製造業と建設業向けにさまざまな設計ツールを展開しているオートデスクも、このプロフェッショナルVRのトレンドに注目している。同社で自動車産業向けの戦略を担当しているジョン・ウォンジン氏は「これまでも製造業や建設業の設計プロセスなどで『Cave』と呼ばれる投影型のVRシステムが使われていた。しかし極めて高価であり、1人でしかVRを体験できないことが課題だった。今回の安価なHMD型VRシステムの登場により、VRをさまざまな形で活用できるようになってきた」と語る。

 中でも設計プロセスに与える影響は大きい。紙の図面をデジタル化した2D CADを第1次“設計”革命とすれば、シミュレーションを可能とした3D CADの登場が第2次、設計者間でのコミュニケーションを推し進めたクラウド活用が第3次となる。そしてVRによって第4次の“設計”革命が引き起こされるというのだ。ジョン氏は「HMD型VRシステムを使えば、Caveでは難しかった複数人によるVR体験の共有が可能だ。そしてVR体験の共有は、コミュニケーションにとどまらない“コラボレーション”の実現につながる。このコラボレーションこそが、設計プロセスにおけるVRの大きな価値だ」と強調する。

 またVRは、コラボレーション以外にも設計プロセスに大きな変革をもたらす可能性がある。従来の設計プロセスでは、3D CADで作成した設計データを2次元のモニター上に表示したり、試作品を作成したりすることで設計検討を行ってきた。そのため、せっかく3Dデータで設計しているにもかかわらず正確な設計検討ができず、試作品を作成する場合にも膨大な時間と予算が掛かるという問題があった。

 特に試作品については、デジタルモデルとフィジカルモデルの間を何回も行き来するうちに無駄が発生し、当初の設計意図を失うことさえある。例えば、自動車のデザインにおける、デザインスケッチからクレイモデルの作成、スキャナーによるモデリングデータの生成という流れはその典型だろう。「つまり、デジタルとフィジカルを行き来しなければならなかったのがこれまでのデザインプロセスだ」(ジョン氏)。

従来の自動車のデザインプロセス 従来の自動車のデザインプロセス。デジタルとフィジカルを行き来する

 フィジカルを完全に無くすことはできない。しかし、これからVR関連技術が発展すれば、これまでフィジカルで行ってきた多くのプロセスをデジタルで行うことも可能だ。現在、VRの用途はデザインレビューに限られているが、デザインそのものやモデル制作をもVR空間の中で実施できるようになる。これらの手法が確立されれば、デザインや設計のやり方も大きく変わるだろう。

VRを活用した将来の自動車設計プロセス VRを活用した将来の自動車設計プロセス。VRによってデジタル空間の中で設計が完結する

 オートデスクは、VRを活用した設計を強力に支援するツール「Autodesk VRED(以下、VRED)」を展開している。VREDを使えば、3DデータをそのままVR空間に表示して、そのVR表示を複数人で同時に体験できる。ネットワーク接続すれば、遠隔地からでもVR空間での設計作業に参画できるので、VRによるコラボレーションで得られるメリットは極めて大きいといえるだろう。

 このVREDを用いた製造業におけるVR活用の事例や、VRを用いた設計プロセスをさらに進化させる新たな取り組みなどをまとめたホワイトペーパーを以下に掲載する。この機会にぜひ一読されることをお勧めしたい。

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提供:オートデスク株式会社
アイティメディア営業企画/制作:MONOist 編集部/掲載内容有効期限:2017年2月16日