VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集
特集
» 2016年09月14日 07時00分 公開

Autodesk University Japan 2016:「Design」「Make」「Use」が融合する時代、設計者の役割も変わる? (3/3)

[朴尚洙,MONOist]
前のページへ 1|2|3       

ジェネレーティブデザインと3Dプリンティング

 オートデスクは、アルゴリズムを利用して形状設計を行うジェネレーティブデザインの普及にも注力している。ブラム氏がその事例として紹介したのが、Airbus(エアバス)とUnder Armour(アンダーアーマー)だ。

 エアバスは、ジェネレーティブデザインと3Dプリンティングによって、従来比で45%軽量化した「バイオニックパーテーション」を開発した。このバイオニックパーテーションを採用した航空機が、2017年中にも日本に就航する可能性があるという。

エアバスは、ジェネレーティブデザインと3Dプリンティングによってパーテーションの内部構造の軽量化を図った エアバスは、ジェネレーティブデザインと3Dプリンティングによってパーテーションの内部構造の軽量化を図った(クリックで拡大) 出典:オートデスク

 アンダーアーマーは、創業20周年を記念して限定発売したトレーニングフットウェア「UA Architech」に、ジェネレーティブデザインと3Dプリンティングを適用した。安定したクッション性を持つソールをジェネレーティブデザインでの設計し、ソールの製造は3Dプリンティングで行った。限定販売とはいえ、一般消費者向けの製品に3Dプリンティングで製造した部品をそのまま用いるのは、かなり珍しい事例になるだろう。

アンダーアーマーのトレーニングフットウェア「UA Architech」 アンダーアーマーのトレーニングフットウェア「UA Architech」。赤いソールの部分は、ジェネレーティブデザインで設計し3Dプリンティングで製造した(クリックで拡大) 出典:オートデスク

 ジェネレーティブデザインでは、究極の自動車シャシーを開発するプロジェクト「HACK ROD」についても紹介した。HACK RODでは、ベースシャシーに多数のセンサーを取り付けた車両を世界クラスのドライバーが運転し、そのセンサー情報を収集。このセンサー情報と人工知能によるジェネレーティブデザインで究極のシャシーを設計しようというものだ。

「HACK ROD」でベースシャシーにセンサーを組み付ける様子 「HACK ROD」でベースシャシーにセンサーを組み付ける様子(クリックで拡大) 出典:オートデスク

 これらのさまざまな事例は、「Design」「Make」「Use」が融合する時代において、設計者の役割も変革を迎えることを示唆しているのかもしれない。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.