第45回東京モーターショー2017 特集

生き物に見られる「群知能」を宅配に応用、いすゞが提案する未来の配送東京モーターショー 2017

いすゞ自動車は「第45回東京モーターショー 2017」において、昆虫などの群知能に着目したデザインコンセプトや、6輪駆動車両などを出展する。

» 2017年09月26日 07時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 いすゞ自動車は2017年9月22日、「第45回東京モーターショー 2017」(プレスデー:10月25〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日)において、昆虫などの群知能に着目したデザインコンセプトや、6輪駆動車両などを出展すると発表した。

 「運ぶの時代に、できること。」をテーマとし、コンセプトモデルを通じて現在から未来に向けた物流へのさまざまな提案を行う。世界初公開となるのは、デザインコンセプト「FD-SI」と電気自動車(EV)トラック「エルフEV」だ。

デザインコンセプト「FD-SI」(クリックして拡大) 出典:いすゞ自動車

 FD-SIは未来の配送をコンセプトに、宅配ネットワークを新たな視点で見直すもの。昆虫などの生物に見られる群知能に着目して集配方法に応用する。デザインではエクステリアに蜂の巣をモチーフにしたバイオデザインを取り入れる。カーゴは強度とスペース効率のバランスに優れたハニカム構造で、積み荷は6角形の専用ボックスを使う。キャビンはインストゥルメントパネルの中央に操作系を集約するとともに、格納式ステアリングを搭載する。シートはセンターに配置し、スムーズなドライバーの動線と快適な操作性、居住性を持たせた。

 エルフEVは、大容量のバッテリーを搭載するとともに、次世代の急速充電技術などに対応し、「働くクルマ」として十分な性能を持たせた。

 全軸駆動タイプの6輪駆動車「ISUZU 6×6」は、全軸シングルタイヤで高い走破性を確保した。最低地上高やアプローチアングル、デパーチャーアングルを高く設計することにより、不整地や軟弱地、障害のある地形でも走行し、広域林野火災や豪雨による浸水などさまざまな大規模災害に対応する。

エルフEV(左)。6輪駆動車のISUZU 6×6(右)(クリックして拡大) 出典:いすゞ自動車

 この他にも、創立80周年を記念した仕様の「ギガ」「フォワード」やエルフも展示する予定だ。

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