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» 2020年02月13日 06時00分 公開

車・バイク大好きものづくりコンサルタントの試乗レポート:FRという個性を捨てて、BMW「1シリーズ」は生き残れるのか (1/4)

ついにこの時が来てしまった。BMW「1シリーズ」のFF(前輪駆動)化だ。は後輪駆動にこだわりを持っていて、2003年式のSUBARU「レガシィB4」を最後に、メインのクルマは常にFRだ。新型1シリーズ(以下型式名のF40)への第一印象はネガティブだ。でも乗ってみなければ語れない。

[関伸一/関ものづくり研究所,MONOist]

 ついにこの時が来てしまった。BMW「1シリーズ」のFF(前輪駆動)化だ。私は後輪駆動にこだわりを持っていて、2003年式のSUBARU「レガシィB4」を最後にメインのクルマは常にFRで、2008年式メルセデスベンツ「C200Compressor(W204)」、2013年式BMW「320dSport(F30)」、2015年式BMW「320d M-Sport(F30)」、そして2019年7月に駆け込み購入したBMW「118d M-Sport EDITION SHADOW(F20)」と一貫してFR車だ。セカンドカーも2019年にFIAT「パンダ」からルノー「TWINGO GT」(こちらはリアエンジンリアドライブ)に買い替えた。

 ということで、新型1シリーズ(以下、F40)への第一印象はネガティブだ。でも乗ってみなければ語れない。ずっとお付き合いいただいているHamamatsu BMWの試乗会で現時点での1シリーズトップモデル、「M135i」に乗ってきたので、できるだけ公平なレポートをしよう……いや、無理かもしれない(笑)

サイドビューで分かるFF化

 まずボディーサイズを旧型(以下、F20)のM-Sportと比較しよう。全長は4340mm(F20)から4355mm(F40)でほぼ変化なし。全幅は1765mm(F20)から1800mm(F40)、全高が1430mm(F20)から1465mm(F40)、そしてホイールベースが2690mm(F20)から2670mm(F40)だ。全幅と全高が35mm大きくなっているものの、ほぼ同寸法といえる。

 一番違うのはアクスルの位置だ。写真1(F40)と写真2(F20)を比較すると明らかに前後輪の位置がセットバックしている。フロントフェンダーのタイヤアーチ後端とフロントドアの見切線の寸法の差が一番分かりやすい。もちろんFFだから仕方がないのだが、皆さんはどちらがスポーティと感じられるだろうか? 私はフロントオーバーハングの長いクルマにはスポーティさを感じない。

写真1:新型BMW1シリーズ(F40)のサイドビュー(左)。写真2:旧型BMW1シリーズ(F20)のサイドビュー(右)(クリックして拡大)

 サイドウィンドウの高さは随分と変わった。頭上空間は明らかに大きくなっただろう。全高の35mmは、ほぼここに充てられていると思われるが、これがサイドビューのスポーティさをスポイルしているように感じる。私がクルマ選びをするときに重要視するのが、信号待ちなどで停止したときにショーウィンドウに映るクルマと自分の姿だ。残念ながらF40のサイドビューは私には似合わない。

 ラゲッジルームの容積はFF化に伴い40l(リットル)拡大した。F20ではバッテリーが裸で鎮座していたスペースが全て利用可能になっていて使いやすそうだ(写真3)。リアハッチの開閉が電動になっている点も見逃せない。

写真3:FF化によって拡大した荷室(クリックして拡大)
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