「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

行動傾向や趣味嗜好から旅行先を提案、日産とインクリメントPで実証実験モビリティサービス

日産自動車は2020年11月4日、ユーザーの行動データを基にした旅行提案「トラベルトリガー」の実証実験を開始したと発表した。

» 2020年11月11日 16時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 日産自動車は2020年11月4日、ユーザーの行動データを基にした旅行提案「トラベルトリガー」の実証実験を開始したと発表した。実証実験はインクリメントPと協業し、インクリメントPのポイントアプリ「トリマ」から会員データの提供を受けて行う。トリマは移動距離や歩数に応じてマイルがたまるアプリ。たまったマイルはさまざまな電子マネーやポイントなどに交換できるサービスを提供している。トラベルトリガーでも、移動によってマイルがたまるように設定する。

トラベルトリガーのイメージ(クリックして拡大) 出典:日産自動車

 実証実験では趣向やライフスタイルに合わせた旅行先の提案が行えるかどうか、技術的な検証に取り組む。トラベルトリガーは、ユーザーの行動傾向や趣味嗜好に基づく旅行計画をスマートフォンアプリで提案するサービスだ。旅行時にクルマを降りた後、どのような観光地や店舗に立ち寄るかというデータを分析することにより、サービスの実現につなげる。旅行計画の提案だけでなく、旅行先で電気自動車の充電などの空き時間を利用して立ち寄り先をリアルタイムに提案するなどサービスの発展も視野に入れる。

 実証実験でクルマでの移動を促進するため、日産の電動車シェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」で利用可能なクーポンをトリマの会員に提供し、距離料金なしでシェアリング車両を使えるようにする。

 トラベルトリガーは、日産の技術戦略「ニッサン インテリジェント モビリティ」におけるコネクテッドサービスの一例であり、クルマに乗る前や乗っている間、降りた後までシームレスなサービス提供を目指す。

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