「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像
特集
» 2020年12月10日 16時00分 公開

レンタカーではなくパーソナルモビリティにこだわる、福岡県糸島のワーケーションモビリティサービス(1/2 ページ)

ワーケーションを通して、地域や移動の在り方を考えるきっかけに――。近畿日本ツーリスト九州と、シェアオフィスを運営するスマートデザインアソシエーションは、2021年2月末まで福岡県福岡市・糸島市における実証実験ツアーを提供している。

[齊藤由希,MONOist]
シェアオフィスでワーケーション(クリックして拡大) 出典:近畿日本ツーリスト九州

 ワーケーションを通して、地域や移動の在り方を考えるきっかけに――。近畿日本ツーリスト九州と、シェアオフィスを運営するスマートデザインアソシエーションは、2021年2月末まで福岡県福岡市と糸島市における実証実験ツアーを提供している。

 福岡市の都心部に宿泊し、日中は福岡市西部のJR今宿駅近くのシェアオフィスで仕事をする。仕事の前や後に休暇を楽しむ時間をつくれば、シェアオフィスでトヨタ自動車「i-ROAD」やトヨタ車体「COMS」といったパーソナルモビリティを借りて海沿いのドライブに出かけることもできる。海釣りスポットや地元の店舗といった立ち寄りポイントがパーソナルモビリティの充電ステーションも兼ねており、充電の間に観光を楽しんでもらうツアー設計とした。

 近畿日本ツーリスト九州とスマートデザインアソシエーションは「レンタカーではこの企画は実行しなかった。電気自動車(EV)であるパーソナルモビリティを使うことで、地域のファンになってもらうような観光にしていきたい」と語る。

トヨタ自動車「i-ROAD」(左)やトヨタ車体「COMS」(右)を借りて観光に出掛けられる(クリックして拡大) 出典:近畿日本ツーリスト九州

「充電の間に観光」で地元企業も関心寄せる

 実証実験ツアーは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けている国立・国定公園周辺の観光事業者を支援する環境省の公募事業「令和2年度 国立・国定公園への誘客の推進と収束までの間の地域の雇用の維持・確保事業費等補助金及び国立・国定公園、温泉地でのワーケーションの推進事業費等補助金」の採択を受けて実施している。糸島市や福岡市からは、玄界灘沿岸が含まれる「玄海国定公園」にアクセスすることができる。

起点となるJR今宿駅近くのシェアオフィスと、ツアーに設定した目的地(クリックして拡大) 出典:近畿日本ツーリスト九州

 ワーケーションのツアー企画自体はCOVID-19とは無関係で、2019年冬ごろから近畿日本ツーリスト九州とスマートデザインアソシエーション、トヨタ自動車の3社で検討していた。COVID-19の影響を受けてパーソナルモビリティでの訪問先を絞るなどしたが、当初のコンセプトを維持してスタートした。部署単位や同じ部署の少人数のグループ、個人などでの利用実績があるという。

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