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古い機械や人手作業、データ化されていない情報をどうスマート化すべきかいまさら聞けないスマートファクトリー(5)(3/4 ページ)

成果が出ないスマートファクトリーの課題を掘り下げ、より多くの製造業が成果を得られるようにするために、考え方を整理し分かりやすく紹介する本連載。前回から製造現場でつまずくポイントとその対策についてお伝えしていますが、第5回では、「データ収集」についてのアプローチと、データ化が難しい部分の対策について解説していきます。

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古い機械や人手作業をどうやってデータ化するか

 では、「データが取れない機械」などからどうやってデータを収集すればよいのでしょうか。

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古い機械やデータが取れない環境から「自動」でデータを取るのがどうすればいいのかが迷うところなんです。どういったアプローチが考えられますか。


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私も完璧な正解というのは分からないわよ。でも、いくつか成果が出ているところを見てみると大枠では「新たなセンサーを設置する」「デジタルデータへ変換する」などの取り組みで進めていることころが多いわね。


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京都セミコンダクターが取り組む半導体製造装置のIoT化(クリックで紹介記事へ)

 「新たなセンサーを設置する」というのは、古い機械などデータをそのまま取得できない場合によく採られている取り組みだといえます。これはデータ収集用に新たなセンサーやコントローラーを設置するというもので、機械が稼働している環境に影響を与えないため「情報取得用のデータの流れ」を既存の作業制御用のネットワークと別に設定するというパターンです。

 機械を制御する制御盤内からPLCの情報を収集するコントローラーを設置したり、電流センサーを設置してそれぞれの電流値の変化を見ることで作業状況などを把握したりするケースもあれば、機械内に振動センサーなど各種センサーを直接設置するケースもあります。

 また、考え方としては、作業の内容を詳細に把握しなくても、ワークの作業が終了した時刻や通過した時刻を単純に自動記録しそれをタイムラインに並べるという形で分析を行うケースなども増えています。

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OKIサーキットテクノロジーで古い積層ホットプレス機の記録部分をデジタル化した例(クリックで紹介記事へ)

 一方で「デジタルデータへ変換する」取り組みとしては、現在取得できているアナログでのデータを、自動でデジタルデータに変換するというものです。これには、HMIやアナログ計器をデジタルデータ出力できるものに置き換えるケースです。また、機械そのものに手を入れずにアナログ計器を映像で撮影して、デジタル変換するようなパターンも見られます。

 従来はアナログ情報を人が見て記録し、それを手で入力するという作業を行っていましたが、その部分をそのままデジタル化で置き換えるというものです。

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なるほど、こうした取り組みの方向性があるんですね。確かに、稼働している機械にあまり手をいれたくないので、後付けできる別ルートの情報サイクルというのはよいかもしれません。


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