間違いだらけの公差計算〜複数部品は要注意〜公差解析 基本中の基本(4)(4/4 ページ)

» 2010年06月30日 00時00分 公開
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またかよ!


お……お菓子をくださイ……。お腹スいた……。オカシヲ、クダサ……オカ


 アズーは、早くもエネルギー切れのようです。


仕方ないわね! じゃあ今日は帰るわよ。ホノさん、また明日この話の続きは聞かせてくださいね!


今日は恥ずかしいところ見せちゃったのう。早速若手に正しい方法を教えてくるよ


ではまたねー! ささ、秋葉原に帰るYO!


え、何でおじさんも一緒に?


……◎※□……ぬら……△……のpp


 OPT語に戻りかけているアズーを引きずりながら、一同は秋葉原のアジトに帰って行きました。

ここまでのおさらい

 複数の部品で構成される構造での公差解析はテクニックが要求されます。今回の例題のように、左右の部品の種類は同じであっても、それぞれが組み立て精度へ影響し合うことはありません。この場合、異なる部品として捉えて組み立て精度への影響度を「係数」として算出しましょう。

図5 精度への影響

 この考え方は部品だけでなく、寸法でも同様です。図6のようにベースに付いたボスの高さがばらついた場合も同様の現象が発生します。

図6 ボスの高さがばらついた場合

 組み立て精度の方向に対する係数! 今度公差解析をするときは気を付けてみましょう! (次回へ続く)

Profile

岡田 あづみ(おかだ あづみ)

1978年生まれ。大学を卒業後、自動車部品メーカーに入社。生産技術の現場で公差解析に出会い、その後サイバネットシステム(株)に入社。現在は3次元公差マネジメントツール、「CETOL6σ」のアプリケーションエンジニアとして企業での公差解析の導入に携わる。



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