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» 2014年12月01日 10時00分 公開

百貨店には売ってない、世界で1つだけのジュエリーを作る! デジタルジュエリー体験記3Dプリンタの可能性を探る(4)(2/4 ページ)

[うでみ(3Dモデラボ事務局),MONOist]

宝飾専用CAD「JCAD3 GLB」は初心者でもラクラク

 今回使用するCADは「JCAD3 GLB」(以下、JCAD)という日本製の宝飾専用CADです。日本に限らず、世界中で使用されているCADで、ヨーロッパのジュエリーメーカーも使っているそうです。

 JCADは、4つの画面で構成されています。左下は横からの断面図、左上は上部から見た図、右下は縦から見た断面図になります。そして、右上の画面でデザインの全体像を確認できます。デザインする場所によって、作業画面を使い分け、さらにさまざまな角度から製作物を確認することが可能です(画像3)。


JCADのメイン画面 画像3 JCADのメイン画面 ※画像クリックで拡大表示

 初心者が本当にデザインできるのか不安でしたが、「指輪作りは比較的簡単ですよ」と佐藤さんから励ましのお言葉が。早速、レクチャーの開始です!

 まず、左下画面で好みの厚さ・形状の横棒を作成します。画像4は、かまぼこ型の図形を作り、それをベースに横棒を作成した画面です。

スッとドラッグして横棒が完成 画像4 スッとドラッグして横棒が完成 ※画像クリックで拡大表示

 次に、[リングサイズ合わせ]メニューを呼び出して自分の指輪のサイズを指定します(画像5)。

サイズは「号数」で指定ができます 画像5 サイズは「号数」で指定ができます ※画像クリックで拡大表示

 そして、[OK]ボタンを押すと……。

 な、なんということでしょう! あっという間に指輪ができました(画像6)。わずか3ステップで基本の指輪は完成です。

で……、できてる! 画像6 で……、できてる! ※画像クリックで拡大表示

 今回は、この基本の指輪の上に「定時」という文字を配置します。

 画像7をご覧いただくと、土台(リング部分)が2連になっていることが分かります。これは先にリングを1つ作成しておき、[鏡面体作成]というメニューでそれを鏡写しにコピーして、それぞれ角度を調整したものです。文字を乗せる位置、土台の角度や軸も直感的に「ここだ!」という位置をクリックするだけで配置・操作できます。

明朝体で「定時」を乗せました 画像7 明朝体で「定時」を乗せました ※画像クリックで拡大表示

 ちなみに「模様を付ける場合も、断面にフリーハンドで模様を描いてコピー&ペーストしていくだけで指輪型に最適化された模様が仕上がります」と佐藤さん。

丁寧に指導してくれる佐藤さん 画像8 丁寧に指導してくれる佐藤さん ※画像クリックで拡大表示

 レクチャーを受けながら着々と仕上がっていく定時リング。また、佐藤さんからの提案で指輪の内側下部に筆者の誕生石であるルビーを入れることにしました。JCADだと、埋め込む宝石の位置を簡単に指定できます。

作成後、バーチャルで360度確認ができるページ 画像9 作成後、バーチャルで360度確認ができるページを用意していただきました ※画像クリックで拡大表示
iPhoneアプリ「Digital Jewelry」 画像10 iPhoneアプリ「Digital Jewelry」をダウンロードするとバーチャル試着もできます。興奮! ※画像クリックで拡大表示

 これでラフ画から3Dデータがめでたく完成しました!

 「明朝体は細過ぎて実現が難しいですよ。それにしてもすごいデザインですね(笑)」と、アルファ21のデザイナーである中関昭裕さんからアドバイスをいただき、フォントを「メイリオ」に変更しました。フォントを変えるだけで、少し柔らかな印象になった気がします。この指輪さえあれば誰でもスムーズに定時帰りできるに違いありません!

 完成した定時リングの3Dデータは、3Dモデラボ(作品名「定時リング」)に公開してありますので、ご興味のある方はぜひダウンロードしてみてください!

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