特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2019年11月28日 11時00分 公開

ものづくり白書2019を読み解く(2):第4次産業革命で製造業の取るべき戦略、データサービスと重要部素材のシェア獲得 (5/6)

[長島清香,MONOist]

第4次産業革命下の重要部素材における世界シェアの獲得

 日本の市場規模と世界シェアを見ると、エレクトロニクス系の最終製品は売上額・シェアともに低下している一方で、自動車と部素材については売上額・シェアともに上昇している(図11、図12)

photo 図11:日系企業が生み出した主要先端製品・部材の世界市場規模及び世界シェア(2006年)(クリックで拡大)出典:2019年版ものづくり白書
photo 図12:日系企業が生み出した主要先端製品・部材の世界市場規模及び世界シェア(2016年)(クリックで拡大)出典:2019年版ものづくり白書

 特に日本の製造業は高度な部素材に強みがある。過去10年間の厳しい国際競争の中で液晶パネル、半導体メモリなど完成品のシェアを大きく低下させた品目においても、それを構成する部素材については60%以上のシェアを維持するものが存在しており(図13、図14)、技術力、現場力に裏打ちされた品質力が世界市場に評価されているといえる。2019年版ものづくり白書では、こうした高機能部素材分野での強みを維持して生かしていくことが日本の製造業の活路となると指摘しており、この強みを生かす「部素材立国」を提唱している。

photo 図13:液晶パネルと関連部材における日系企業シェア(クリックで拡大)出典:2019年版ものづくり白書
photo 図14:半導体メモリ(DRAM)と関連部材における日系企業シェア(クリックで拡大)出典:2019年版ものづくり白書

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